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小鳥ブログ

【訪問記その4】
支援先TSUBASAさんの保護活動について

今回はTSUBASAさん潜入レポートの最終回。TSUBASAさんの受入の体制やその根底にある小鳥への思いについてレポートしたいと思います。

前回のブログでも触れましたが、TSUBASAさんが小鳥を受け入れる場合、必ず感染症の検査を受けなければなりません。 検査にクリアして初めて、晴れて受け入れ可能となるのです。

ただ、検査にクリアできたからと言って、すぐに他の小鳥たちと一緒に暮らせるわけではありません。表面に現われていない病気の確認や小鳥自身の住居環境の変化に対応できるかなどを細やかに確認するために、検疫室で45日間過ごすことが決まっています。これら全てをクリアして、やっと他の小鳥たちと同じお部屋で過ごすことができるようになります。

検疫室を実際見せていたたくことになりました。そこで、検査に似つかわしくない物を発見!

この帽子と眼鏡は、(見た通りですが!)変装セットなのです。 検疫室は獣医の先生をはじめスタッフが小鳥たちの検査など行います。この検査の経験が小鳥たちにとって辛い経験になりかねず、 「人=嫌なことをする存在」としてインプットしてしまわないように姿かたちを変えるのだとか。 人を嫌いになってしまうと、TSUBASAさんでの生活が大きなストレスになるだけでなく、里親が見つかりにくくることにもつながるのだそう。鳥の将来を思った隅々への配慮が感じられました。

例年、だいたい1年間に30羽の保護受け入れをして、30羽が里親の元へ引き取られているそうで、不思議とお迎えする数と卒業していく数がほぼ同数になるのだそうです。(昨年の卒業は特に多かったと、嬉しいそうに涌井さんが教えてくださいました)

里親さんとの出会いを少しでも増やすために、小鳥の性格や特徴を丁寧にまとめ、紹介カードとしてケージにつけるなどの工夫が……!

里親会で大切にされているのは「人が鳥を選ぶのではなく 鳥が人を選ぶ」ということで、小鳥との相性、受け入れ環境をとっても重視されているそうです。そのため里親を希望する方には3回面会を重ねるのだとか。1回目は説明会、2回目は家族で来てもらって 小鳥と面会、3回目は引き取りの日、という流れになっています。

鳥が好きな鳥、人が好きな鳥、女性が好きな鳥、そして鳥が持っているクセや疾患などTSUBASAさんが知っている 小鳥の全てを里親候補さんへお伝えし、それでも受けて入れてくれるとおっしゃった方に小鳥をお任せするのだそうです。

TSUBASAさんは小鳥のシェルターとしての活動を中心に、小鳥を保護しなければならない状況になる前に食い止める、予防の活動にも力を入れておられます。例えば、小鳥を飼うことについてのフリーペーパーを作成・配布されたり、無料の電話相談、講演活動など、とても精力的に行っておられます。

TSUBASAさんの小鳥たちに対する思いに触れ、小鳥部も気持ちが引き締まる貴重な機会となりました!
TSUBASAさん、取材にご協力くださり、ありがとうございました!

この記事へのコメント

  • 根本 廣美 より:

    私もTSUBASAのセミナー、研修に参加させて頂き、又とり村も訪問しました。まずは自分の愛鳥をしっかり育て守る事、その為の勉強、研鑽は惜しまない事、それが不幸な鳥さんを増やさない第一歩と考えています。そして学んだ事を1人でも多くの飼い主さんに広く知って頂く事が必要と思います。TSUBASAにいる鳥さんが新しい家族と幸せに暮らせるように私達1人1人がこれからも微力ながら支援します。

  • 菊川智子 より:

    初めまして!
    思わず 写真を見てコメントしてしまいました!
    今回の記事に使われてる写真の ワカオちゃん…じつは 去年の10月末に我が家へ里子としてやって来ました♪
    去年から 行きだした色んな鳥さんのセミナーなどでTSUBASAさんからお迎えを考えるようになり ご縁あってワカオちゃんが家族になりました。
    経緯は長くなるので省きますが 本当に鳥が人を選ぶ…まさにそれでした。
    こうやって TSUBASAさんの事が広く知られるようになって欲しいと思います。

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